花畑を出す魔法

それはまるで魔法のよう。
2024年1月28日、私の中で音楽の世界が180度変わりました。
体の中のビートが突然流れ出し、体の中から溢れてきて止まりません。
無理やり合わせていた体の動きも、もはや動かずにはいられないくらいです。
ジャズもブルースもヒップホップもファンクもロックも全部分かる、繋がっている、という感覚になりました。

思えば、私はずっと、底の見えない深い海の中で、上下も分からず藻掻いていたのかもしれません。
もしくは、未来から流れてくる音の波に抗えず溺れていたのかもしれません。
そんな私に、魔王を倒した勇者一行の魔法使いフリーレンは魔法をかけました。
葬送のフリーレン第2クールOP、ヨルシカ「晴る」
私の音楽人生を一変させた曲です。
この曲を初めて聞いたとき、Voが入ったあたりから常に違和感があり、サビでその違和感が質量を持って襲いかかってきました。
感じていたリズムが裏返りました。
そういう曲なんだろう、と思って済ませることもできましたが、何故か悔しかったので、攻略してやるという反骨心めいたものが湧いてきました。
思えばこの感覚は私の第六感なのかもしれません。
大切にしていきましょう。

まずやることは「調査」です。
Youtubeでリズムに関連しそうな動画を漁りましたが、どれも今ひとつピンとこない中、松村敬史さんを知りました。
アメリカはニューオリンズの現場で磨かれた凄腕のジャズ・ブルースマンです。
大日本バックビート協会という訳わからん協会の会長さんで、一部では「バックビートおじさん」として恐れられ、ときに炎上しているようです。
とりあえず動画を拝見しましたが、
「バックビートって何?2,4にアクセント付けるのと何が違うんだ?そもそもなんだこの胡散臭いおっさんは?俺の好きな音楽をコケにしやがって!与太話が多すぎるんだよ!」
でした。
天道あかねの早乙女乱馬への第一印象みたいな感じです。
だけど気になる昨日よりもずっと。
これ以外にフリーレンの試練を乗り越えるヒントがなかったのもありますが、これだけの達人がここまで何かを伝えようとしている熱量が気になりました。
「1年本気でやってみよう、それでダメなら諦めよう。」
決断しました。
イラつきながら動画を見て、重要なキーワードを拾い集め、薦めている練習方法を片っ端から試しました。
この決断は大正解。
結果的に2週間ほどで感覚を掴み、冒頭で書いたような、チャクラの目覚めとも悟りとも取れるような感覚になりました。

暗い森で彷徨っていたとき、眼の前に突然花畑を出されたヒンメル少年。
花畑を出す魔法とフリーレンに憧れてずっと追いかけ、旅に連れ出した勇者ヒンメル。
ヒンメルの人生にフリーレンがいなかったら、あそこまで今を全力で楽しむような人間にはなっていなかったでしょう。
私のギターライフも、松村さんがいなければ、こんなに楽しいと感じることはなかったかもしれません。
私の好きな曲やギタープレイをディスってくる、とても不快なフリーレンでしたが。
花畑はその先にありました。
ディスりの中の言いたいことを理解できるようになったし、糧にしています。
そして、今のギターライフを心から楽しいと思います。
フリーレン、松村さん、素敵な魔法をかけてくれてありがとう。

松村さんの動画は数が多く与太話も長いので、私がやって効果あったと思う練習や曲の捉え方を紹介していく予定です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました